ドラマ「トクサツガガガ」第1回 感想 ~制約の中で生きる!~
1月18日よりNHKにてドラマ「トクサツガガガ」の放送が始まりました!
自分は原作はコミックスで読んでいましたが、ドラマ化、それもNHKということでかなり驚きました。
というのも、自分のような特撮オタクからすれば、歪んだ見方ですが、特撮というのは商業主義と強く結びついてしまっているジャンルな訳で、それをスポンサーを持つということをしないNHKがドラマ化して原作の魅力を引き出せるのだろうか…?という疑問があったんですよね。
しかし、1話をみてそんな不安は吹っ飛び、継続視聴決定なので、これから毎週感想を書いていけたらと思います。
主人公・中村叶と同じく社会人オタクとしての目線強めです。
まず、昨今において、「特撮」といえば朝に放送しているスーパー戦隊、仮面ライダー、ウルトラマン。そして近年日本の顔として人気を取り戻してきたゴジラを思い浮かべる人が殆どだと思います。
中村さんはそんな特撮を愛してやまない特撮オタクですが、職場など公の場でそれがバレないように振る舞う、他人から見れば「女子力が高い仕事のできる美人OL」です。
第1話では、電車で見かけた同じ特撮オタク(と思われる)女性=吉田さんと、子供として純粋にヒーロー好きな少年=ダミアンとの出会い、オタクゆえに世間のことに疎く、同僚とのカラオケをオタバレしないように乗り越える姿が描かれます。
社会において「オタク」というのはなにかと生き辛いもので。
今なおオタクというのは世間ではマイナーであり、ネガティブかポジティブかは別としても「特殊」に受け取られるのは避けられないものです。
それが子供向けの特撮向けが好きとなれば「こいつ精神年齢お子様なんじゃないか」と思われても正直無理もないと自分でも思います。(実際そうだと最近思えてきた)
また、オタクでなくとも世の中には障壁、制約があるのが社会人というもので、「忖度」なんて最近やたら聞きますがまさにそうです。
中村さんは「オタク」として「社会人」として様々な困難に直面しますが、それを「特撮で得たもの」で乗り越えていくというのがトクサツガガガの大まかなストーリーです。
そして、障壁、制約が溢れているのは特撮の世界も同じ。
むしろ上でも書きましたが、商業主義と強く結びついているためか、その制約、障壁が他のジャンルよりも見えやすいように思います。
ニュージェネレーションズ以降のウルトラマンが2クール放送なのも、仮面ライダーが毎年、過去作にまつわるアイテムを発売するのも、スーパー戦隊の玩具展開が当初より予定変更してしまうのも、制約があるゆえです。
オタクからすればその制約が許せなかったり、なんだかんだ受け入れてしまったりですが、その制約ゆえに生まれた功績もあるんですよね。
列伝型の番組を放送いて過去作への興味を引けたり、ジオウの設定はまさに過去作アイテムが展開され続けたために実現できたことだし、劇中でのアイテムの受け渡しが非常に燃えるシチュエーションになったり。それはきっと作り手の創意工夫、熱意がもたらした結果なのでしょう。
ならば我々オタクも創意工夫してみようじゃないか。諦めずに頑張ってみようじゃないか。というのが中村さんという人間なんですね。
そんな中村さんを見てると自分もオタクなりに頑張ってみようって気になるんですよね。自分は中村さんより不細工だし(そもそも男やし)仕事できませんが!
演じる小芝風花さんも、最初は22歳ということで原作のイメージよりもだいぶ若かったですが、テンションの上がり下がりの演技がとても中村さんしていたというか、むしろ身近に感じられてよかったです。おかげで「OLの役を自分より年下が演じている」という事実による致命傷だけで済みました…写真集買います。
第一話では創意工夫が実を結び吉田さんとのファーストコンタクトを果たし、同僚とのカラオケを乗り越える事もできました。ドラマ版は特撮文化を取り巻く現状みたいなのはひとまず置いといて、中村さんのそういう生き方を描いていくんだろうと思います。その方が一般受けもいい気がするし。
自分語りだけど、カラオケでの「最近の曲がわからない」っていうのほんとよくわかる…自分の会社は10歳位年上がほとんどだからその世代の曲もわからん…基本ヒトカラになるんだよなぁ…
予想以上の面白さでスタートしたドラマ「トクサツガガガ」。第2話も楽しみです。
また、ゴールデンボンバーによる主題歌「ガガガガガガガ」もオタクに刺さる名曲なのでぜひ聞いてください。
来週も更新できるようがんばります!!
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